インプラントの失敗とは

インプラントの失敗は、よくあるのでしょうか?

インプラント失敗

極めて高い成功率、そして長期にわたる安定性。抜けた歯の治療に非常に優れた効果を発揮するインプラント。入れ歯やブリッジに変わる新たな治療方法として急速に普及しています。

しかし、このインプラントも万能ではありません。手術に失敗しさまざまな問題が発生することもあります。

失敗例としてもっとも報告されているのがインプラント周囲炎です。これは細菌が感染することによって発症するもので、天然の歯における歯周病に似た症状です。埋め込んだ後すぐに歯が抜けてしまうこともあります。この場合、もう一度埋めなおすことで対応します。

それから埋め込んだインプラントと顎骨の神経が接触することで炎症を起こしてしまうことがあります。この場合、痛みが激しい場合は鎮痛剤や抗生物質で対応し、様子を見ます。さらに手術の際に神経を傷つけてしまい、唇に痺れが生じたり、麻痺したような感覚に陥ることもあります。こちらも様子を見ますが、数週間程度様子を見て回復しない場合は1度インプラントを外すこともあります。

稀な例では鼻に通じる上顎洞という空洞に炎症が発症し鼻血が出てくるという症状もあります。この場合は一時的な症状であることが多く、薬の投与で対処します。

それからもっとも問題となるのが技術的・環境的な失敗です。需要の高まりとともに安易に導入する歯科医が増えており、技術的な問題による失敗が問題視されています。

高い成功率を誇るインプラントですが中にはこうした失敗例もあるのがインプラントです。あまり深刻に考える必要はありませんが、頭の中に入れておきたい知識です。